今回は練馬区の西武池袋線にある石神井公園駅から北の住宅地に鎮座し、この一帯の『石神井』という地名の元になったと言われる石剣を御神体として祀る、石神井神社(しゃくじいじんじゃ)です
石神井神社の創建はハッキリしていませんが、豊嶋氏がこの地に城の縄張りを張った時には既に石神井と呼ばれていた様なので、少なくとも室町時代中期よりも古い時代の古社です
その地名の起源と伝わる石剣は、この地の井から掘り出されたそうで「石神さま」として丁重に祀られ、この社を石神の神社と呼んでいたと武蔵風土記には記されています
この“石神の井”から石神井という地名は来ており、また、石神の井は一説には三宝寺池の事だという記録もあります
名称の“しゃくじい”という響きから、信州の諏訪大社に祀られる建御名方神よりも以前から諏訪に居た地主神で、石の神とも木の神とも言われるミシャグジ様との関係も考察されていたりと、なかなかミステリーに溢れた神社です
地名の由来である石剣を祀るのに総鎮守でない所もなお不思議さを感じますね
また、御祭神は少彦名命をお祀りし、石剣も御神体として今も奥深くに奉祀されています
境内には他にも境内社の稲荷神社があるのと、社殿横の大木、一対の狛犬以外は特にない地域の神社といった感じです
しかしこの一帯、石神井の起源であり、由来の御神体がある場所として訪れれば感慨深さがありますね
⚫︎入口
こちらは御朱印ありません
数年前に聞いたのですが、見た感じ今もやっていないようです
・石神井神社 〒177-0041 東京都練馬区石神井町4丁目14-6
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